| PAGESELECT |

≫ EDIT

2003 10-12

マッチスティックメン

 「キレイにだまされる」というキャッチコピーと監督がリドリー・スコットと言うことで期待していた作品のひとつ。本日はいつもの近所の映画館ではなくちょっとだけ離れた映画館での鑑賞である。スピルバーグが『catch me if you can』でそうだったように、リドリー・スコットも大作と映像だけの監督ではなかったということがこの映画で証明された。あらためて「サー」の称号に敬意を表さなければである(笑)。

 それにしても、この映画の事前情報としては父娘による詐欺映画ということでなつかしの『ペーパームーン』を思い出したんだけど、実際はかなり大がかりな「だまし」映画でした。ただ、今俺が書いていることも含めて、あまりにもこの「だまし」と言うのが世に出過ぎていたんじゃないだろうか。コマーシャルも「詐欺映画」にとどめておけば、本当にころっと騙されたかも?実際、俺も騙されまいと映画の前半は伏線探しをしてしまいました。おかげで途中からラストに至るまで、ほぼ100%で俺の思ったとおりに話が進んでしまいどうしようって感じだったんだけど、それを差し引いてもこの映画は面白かったです。ま、一緒にいた相方さんはまんまと騙されたようではありますが。

 ただ、俺的にはもの凄い疑問が残った映画である。ネタがわかってから、とあるシーンになる度にこの映画の「だまし」を監督は本当に「あっ」と言わせてやろうと思って撮ったんだろうか?って考えてしまいました。そのシーンで注目すべきは「14才の娘」役のアリソン・ローマンである。とにかくこの女優さんの演技に注目である。俺としては失敗したんだけど、映画の情報だけでなくこの女優の情報も入れてしまったことである。ひょっとして、リドリー・スコットはこの女優さんを知らない人用に別の「だまし」を入れたんじゃないの?って思うくらいです。

 全体的にこの監督の映画のなかでこんなにも力の抜けたのって初めて見たような気がする。ただし、ニコラス・ケイジの演技はあいかわらず気合いが入っていて息苦しいほど。特に、潔癖性であるはずの主人公がヘビースモーカーなのがよくわからない。とにかく全編を通して喫煙シーンの多いこと。車の窓から灰を落とすし、ポイ捨てはするし、おまけに14才の娘の喫煙シーンもあるし今のアメリカでこの映画が公開されるのが奇跡と言っても良いくらいである。どういう意味があったかはよくわからないけど、明らかにリドリー・スコットが意図的に喫煙シーンを多用したのは間違いないと思う。

 なーんて、堅苦しいことしか書けないのがつらいです。この手の映画、何を書いてもネタばらしになっちゃうので、そのシーンの意図するものをなかなか書けないんだけど、とにかく映画のラストで途中モヤモヤっとした気持ちにきっちりと救いの手をさしのべているのである。「大人だから…」この一言でね。
 それにしてもニコラスの相棒役のサム・ロックウェルは見る度にイケメンになっております(笑)。
03/10/8

恋は邪魔者
~Down with love~


 オープニングのアニメーションなんだけど、最近のハリウッドの流行り?と言うか時代が1960年代ということでわざとあんな感じ?簡単に言うと『Catch me if you can』のオープニングのような感じである。

 それにしても相変わらずレニー・ゼルウィガーは下ぶくれ顔である。結局『シカゴ』は見ていないんだけど、この映画もちょっとミュージカル要素もあってなかなか楽しんでいるようである。同じくミュージカル映画『ムーランルージュ』のユアン・マクレガーも予想以上にイイ感じである。それにしても二人とも歌が上手なんだね。たぶんオープニングとエンディング曲のデュエットは主演の二人が歌っていると思うけど、イカニモミュージカル風でとてもイイ感じ。あらためて感心してしまいました。それからレニーだけどもの凄く足がキレイです。なんだかあまりにも顔に目が行きすぎていたのでこれにもビックリです。

 話しはいたって単純…になるはずでした。内容は、所々で「ひょっとしてつまらない映画?」って思っていたんだけど(特に前半)、これが後半になってアッと驚く事実!ま、それからはエンディングまで時間の経つのが早かったこと…。ある意味で話のネタがわかった『マッチスティックメン』よりも「キレイに騙され」ました。そうなんです、はっきり言ってこの映画も…あぁ、言えないですぅ。ま、タダのちょっと古めかしいラブコメ映画と思っていたので、そのどんでん返しには、ユアンが演じていたプレイボーイの心境と言ったところでしょうか。後で考えてみると、オープニングのアニメもそうだけど色んな伏線が散らばってました。

 この映画の見所と言えば、女優陣のファッションなんだろうね。きっと女の子は見ていて楽しいシーンがいっぱいだろうと思います。もちろん俺もそう言ったシーンは大好きなんだけど、やっぱりなんと言ってもこの映画の時代背景が好きなのである。ちょっと褪せた色づかいとか、めちゃめちゃイイ感じでした。

 この映画全体的に見ると、なんにも考えないで見て楽しむって映画かな?って思っていたけど、意外と中身のある映画かも?ま、それは見る人それぞれだと思うけど、少なくとも俺はそう思いました。そうそう、この映画を見ていて思い出したんだけどその昔メリル・ストリープが出ていた『シーデビル』(コメディ)を思い出してしまいました。知っている人にはややネタバレですが、そんな映画です。
3/10/18

ハリーポッターと秘密の部屋

本日は代休をとって『ハリーポッターと秘密の部屋』を観てきた。混んでるかな?と思って昼一のを観に行ったんだけど、これが意外とガラガラ。人の多さを覚悟していたんだけど肩すかしって感じである。ま、おかげで2時間40分じっくりと観ることができたけどね。今回は俺にしては珍しく日本語吹き替え版を観てきました。と言うのも、事前に内容が複雑だと言うことを聞いていたのと、どうしても嫌だったのが子役達が声変わりをしていたこと。なわけで吹き替え版です。おかげで、字幕を追わずに映像と内容をしっかりと観ることが出来た。
 俺的には映像、内容ともに前作に比べてはるかに良いと思ったんだけど、いかんせん時間が長すぎる。これをファミリー映画として捉えたならば、まずファミリー映画ではないと思う。特に秘密の部屋にまつわるくだりはかなり入り組んでいるし、全体的にサスペンスタッチでオトナの俺が観る分には良かったけど、これが小学生くらいの子供ならほとんど理解に苦しむであろうと思われる内容である。どちらにしろ、俺自身まったく原作は読んでいないので比較は出来ないんだけど、観ていて飽きなかったので面白いのは確かである。いわゆる続き物としては『バックトゥザヒューチャー』以来の出来ではないだろうか?ま、良くも悪くも今回はエンタテインメントに徹してるということで、この調子で行けばとりあえず、次回作も楽しみである。

それにしても今回の映画でちょっと気になったことがある。ハリーが絶対善みたいな感じで描かれていたのがどうだろう?って感じ。と言うのもハリーとその仲間は客観的にみるととても悪党である。規則は破るは、それをとがめられることもほとんどなく、ハリーに至っては有名人と言うだけでやりたい放題。まだ、憎まれ役のマルフォイの方がかわいげがある。ま、原作がそうなのであれば仕方がないけど、この映画のものの善し悪しを教えないで展開するストーリーにはちょっといただけないのだ。ま、いかにも子供絶対主義のクリス・コロンバス監督ではあるけど…。
2003/12/3

ラストサムライ
~the LAST SAMURAI~


 かつて見た、『グローリー』『レジェンドオブフォール』『ブレイブハート』『グラディエーター』等々の内乱映画同様、ゾクゾクするものがありましたね。実はこの手の映画に弱い俺なのである。そんなわけでクレジットを見れば監督は前ふたつを撮っているエドワード・ズウィックじゃないの。もう、この手の映画はお得意の範疇なのね。これだけ書けば見たことある人ならば『ラストサムライ』はどんな映画になってるかわかるよね?一見普通の日本映画って感じで(だんだんとそう思ってくる)、作り方は思いっきりハリウッド映画です。冒頭で侍たちが現れるシーンはなんかすごく格好よかったよ。

 ちまたでは渡辺謙がオスカーを狙えるとかって言う話しが早くも出ているけど、いやはやなかなかの存在感でした。英語の発音もとても丁寧で好感度大かも?日本人の俺からするとどうしても日本人俳優の演技に目がいってしまったんだけど、真田広之も小雪も一歩引いた演技が良かった。特に小雪の表情が何とも言えない切なさで、出来ることならラストシーンは小雪の笑顔で締めて欲しかったって言うのが俺の希望(笑)。それからトム・クルーズもこの作品でオスカーを狙ってるんではないだろうか?うまくいけば獲れそうな勢いである。

 それにしてもトムは本当に日本のことが好きなんだろうね。時代考証とかの詳しいチェックはしてないけど、風景や日本語の使い方なんかもよく頑張ったと思います。大半はニュージーランドロケらしいけど、このことについて風景が日本じゃないとか言っているにわか批評家がいるいけど、これ自体間違っているよ。江戸から明治にかけての日本の風景は今どこにあるって言うの?でも、それらしい雰囲気はこの映画ではちゃんと出てました。ただ、山深い里に歴史的建築物があったりして苦笑してしまう設定もあるんだけどね(笑)。

 とまぁ、おおむね今年見た映画の中でも合格点でしょう。でも、この映画でさんざん言われている武士道については、ある意味危ない思想を生みかねないなぁと内心思ってしまいました。それはね…ま、ここでは言うのをよしましょう。それよりも館内に生息していたネズミが気になってしかたがなかったです。本当にチューチュー言いながら走り回ってたの!多治見の映画館ってそんなとこです(笑)。

3/12/6

ブルース・オールマイティ
~ Bruce ALMIGHTY~

 アメリカという国はこと映画に関しては本当に不思議なところである。『マトリックス』や『ロードオブザリング』なんかの超大作がナンバーワンになったりするかと思えば、この映画のような主役だけで2億ドルオーバーで年間でもベスト4になるんだから大したもんである。内容だけでみたらこの映画が年間ベスト4なんて考えられないんだけど、やっぱり日本ではイマイチのジム・キャリーの人気に寄るところが多いんだろうね。ハリウッドで俳優だけで客が呼べるうちの一人だよね。

 でも、なんだかんだ言っても主役だけでは映画はヒットしないというのがホントのところで、この映画もありきたりな内容なんだけどそこがミソなんですよね。ダメ男をいかにしてまっとうな人間に生まれ変わらせるか?発端はブルースが神様にお願いするところから始まるんだけど、神様にお願いと言えば同じくジム・キャリーの『ライアーライアー』とシチュエーションはまったく同じ。ま、これに比べればかなり大人向きの映画ではあります。

 で、この映画日本ではこの時期に公開して大正解でしょう。日本の配給会社はもっと客が入る努力をするべきである。と言うわけではっきり言って面白いです。内容はありきたりで展開が目に見えていても、しっかりとした配役と脚本でこんなにも面白くて泣ける映画になるんだと思いました。前半はジム扮するブルースのダメ男ぶりにもの凄くイライラして、中盤の神様になってからのコメディ部分で大笑いして、終盤はスゲー切なくてナミダナミダ…です。ここしばらくはマジメ路線のジム・キャリーだけど基本はやっぱりコメディなんだね。

 それにしてもジム・キャリーの巧さは相変わらずで、今回もあの顔でクリント・イーストウッドになってしまうんだから顔芸の多彩さにはまいってしまいました。ところどころコリン・ファレルに見えたりしてなんだかこの人の顔ってますます実体のない俳優に思えたりしてね。
  あと、競演のジェニファ・アニストンはフレンズでみるよりもイイ感じだし、モーガン・フリーマンも内容をわきまえた演技というか、主役をたてる芝居でこの人のコメディをもっと見てみたいと思いましたね。

 総括して言うと、今年見た映画の中では一番すっきりと気持ちよく終わった映画でした。
3/12/23

ファインディングニモ
~ Finding Nemo~


 単純に観てどうだろう?映画的には前作の『モンスターズインク』のほうがはるかに面白いし、少なくとも俺的にはこの映画には“感動”と言うものがなかった。駄作というわけではない、及第点はクリアしているしCGの技術もかなりの進歩が見える。だけどやっぱりそれまでの映画なんだけど…これが3億5千ドルオーバーだなんてやっぱりアメリカって不思議な国である。何よりももこの映画を観て再認識したことがひとつ。日本のアニメがいかに秀逸でよくできているか。たぶん、海外のどんなアニメがやってきても日本のアニメにはかなわないんだろうなと。これは日本人がアニメというものをいかに丁寧に作ってきたかによると思うんだけどね、そして、いわゆる大人が観るにたえうる作品がずっと以前から存在していたこと。これは宮崎やりんたろうあたりの初期作品を見ても明らか。アメリカでは10年ちょっと前にようやく『美女と野獣』が出たって感じなんだけど、それでもまだまだお子さま向けの感は否めない。その結果、未だにアメリカはアニメは子供向けにしか作れないんだろうな…。

 おかげでというか、そう言うこともあってか逆に最近の日本のアニメは否応なしに説教臭さがにじみ出ているんだけどこの映画にはそんなことは皆無に思える。しかし、子どもの自立を絶妙な親子愛で描いているあたりがピクサーでありアメリカ映画なのである。そしていかにもディズニー映画なのである。アメリカで本年度ナンバーワンになった理由もそんなところにあるのでは?映画としての出来なら圧倒的に前作の『モンスターズインク』のほうがよくできていると俺は思います。映画が終わったあとに若いカップルの女のほうが「泣いちゃった」なんて言ってたけど、俺には「へ、どこで?」って感じ。そこでふと気づいたんだけど、俺がこの映画で感動をしなかったのは、このピクサーと言うアニメ製作集団にかなり上のレベルを求めていたと言うこと。いやピクサーだけではない。これまでにみたアメリカのどのアニメもそうである。鳴り物入りで観た『アイアンジャイアント』でもそうだった。悪くはないけど今更なんでこのレベルなの?って思ったものである。そう言った意味で例外だったのが『モンスターズインク』で心のどこかでそれを越えるだろうと思っていた結果が「良いけど、感動しない」映画になったのである。

 セルの枚数で微妙な人の表情やストーリーの奥深さをだすのが日本のアニメなら、ハリウッドは映像でどんどん攻めてくるって感じである。『モンスターズインク』でのサリーの毛並みには驚いたけど、今回もすごい技術がいっぱい。海の中は海って感じでCGだと言うことを忘れそうになるくらい。でも、俺的には物足りない部分も…。これはハリウッドのフルCGアニメ全般に言えることなんだけど、人間の描き方である。日本のCGだと人間は人間以上に人間らしく(理想の体型みたいな)描こうとするんだけど、こちらはいかもにコミカル(漫画的)になっているんだよね。その昔ゲーム業界にいた頃、CGで人間を描くのが一番難しいとゲームクリエーターが言ってたんだけど、それをしようとすると時間と労力がたりないんだろうね。

 とまぁ長々とご託をならべてしまったけど、内容はタイトル通り父親が苦難の末に息子を捜し出す映画。ホント単純である。だけど、この映画のベースはやっぱり宮崎アニメだと思った。主人公はくまのみだけど、子どもの成長映画である。別世界に行って親の知らない間に子どもが成長するなんざまさに『千と千尋の神隠し』なんだよね。ま、あそこまで奥は深くないんだけど…。

 余談ではあるんだけど、23日にWOWOWで『モンスターズインク』をみていたら、ラストシーンでニモ(orマーリン)らしきくまのみが出てるのに気づいてしまいましたよ。ま、しょーもないネタではあるけどDVD等を持ってる人がいればチェックしてみては?
3/12/25
スポンサーサイト

| Movie | 17:04 | comments(0) | trackbacks(0) | TOP↑

| PAGESELECT |