PREV| PAGESELECT | NEXT

≫ EDIT

鴨川ホルモー(舞台版)

今年の6月にあちこちで上演されていて、ワシも名古屋公演は観に行く予定だったんだけど時間の都合で断念していたのが運の良いことに先月末、WOWOWにて放映されたのをようやく見終わったのでその感想をば…。

映画版からは石田卓也と芦名星がスライドで登板。と言っても、石田君はオレ様キャラの芦屋から主役の阿倍に。芦名さんはそのまま早良京子役で出ていました。が…が…正直に書かせてもらいますけど、原作のおもしろさの1/10も描けていませんでした。
正直言ってがっかりしましたね。
もとの原作を映像化する難しさは映画版でも痛いほどわかっていたはずである。とはいえども、映画版はまだ許容範囲の中に収まっていて、それでもなんとか“面白かった”と自分自身に言いきかせることができたのだけど、この舞台に限って言えばそんなことは一切ないと言い切れる。

この舞台、出だしからしてなんだかヤな予感がした。

そもそも、鴨川ホルモーを鴨川ホルモーたらしめているものとは何か?それは言うまでもなく京都に実在する大学の対抗戦による“オニ”によるバトルである。そして、そのバトルに至るまでにそこかしこにちりばめられているディテールの数々でありそれに絡んでくる恋愛模様のはず。なんと言っても、面白味のひとつであるバトル時の衣装である着物が、“ただのジャージ(しかも名札入り)”では興ざめである。この着物こそホルモーの歴史を物語るアイテムであるはずなのにそれを排除してしまうとはなんということ…。
あと、確かに原作での登場人物は各大学の生徒を含めればすごい数になるので、舞台版では京大青竜会のみの世界にしたのはわからなくもないんだけど、バトルのシーンがあれでは身も蓋もない。なによりも京都という町の摩訶不思議なところがまったくいかされていない、というより舞台は本当に京都なのか?と思ったほど。少なくとも祇園祭での“宵山協定”は必須項目であるはずなのだけど…これがないと、物語に接続性がない。
ま、そんなわけで、約2時間半の舞台はたいしたこともなくくだらない恋愛話を聞かされて本当に退屈でした。
ま、それでも役者たちはなんとかがんばって観客にアピールしようとしていんだけどね。それが逆に空回りにしているようにみえてかわいそうでしかたがなかったですよ。

最後に、この舞台を見に行っている人の大半は原作を知っている人ではないかと思うのだけどどうだろう?そんな方々を相手にするのであればこの舞台の演出はあまりにもひどすぎる。原作者である万城目学氏の本音を聞かせてほしいものである。

追記
翌日に同じくアトリエダンカンプロデュースで『夜は短し歩けよ乙女』が放送されたけど、こちらの感想についてもまた後ほど…。
スポンサーサイト

| Play & Music & Books | 18:22 | コメント(-) | トラックバック(-) | TOP↑

PREV | PAGESELECT | NEXT