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『斉藤幸子』



『斉藤幸子』
■スタッフ
作/鈴木 聡
演出/河原雅彦

■出演
斉藤由貴
粟根まこと 千葉雅子 明星真由美
中山祐一朗 松村 武 弘中麻紀 小林健一鬼頭真也 伊藤正之
柳家喬太郎/きたろう

ホントに久しぶりにストレートプレイだった。

正直、演劇から20年近く離れていたんだけど、その昔、まだまだ若かったワシはなんでもかんでも観に行ってました。
東京ほどでなくても、当時の大阪にもそこそこハコがあって、わりと手軽に観ることができるという環境があったのでそのころは観劇というものが最大の趣味となったりしていました。
それが、バブルが崩壊して徐々に劇場の閉鎖されたり、いつの頃からか小劇団という自己満足の集合体が体に合わなくなっていき足が遠のいていきました。ただ、この20年近くの間に足は遠のいていたと言っても嫌いなったとかいうのではありません。NHKやWOWOWで時々放送される劇場中継は好んで観ていたし、ホントに魅力的な舞台や、また演出家、劇団もたくさんあります。そんなワシだったのですが、名古屋に越してきてからは実質、演劇離れは決定的になってしまったんですね。正直名古屋でのこの手の文化は最低最悪です。

と、愚痴をこぼしていてもしかたがないのでこの夏、最大限に観劇熱が高ぶっています。それもこれまでにないと言ったくらいに。名古屋でこの観劇熱を冷まされないのなら、大阪、東京に足を運ぶことにしましたよ。もちろん、一番のネックである“カネ”のことを考えてですが(笑)。

えっと、前置きはながくなりましたが、ワシの観劇復帰一発目はこれ。
ハコも演出もキャストも大幅に変更されての再演とのこだったんだけど、なんと言っても魅力的な俳優さんと、イントロダクションでこれは是非とも観てみたいという気にさせられてたんだけど、一番の理由は鈴木聡氏の作品を一度観てみたかったからである。
初演は小さな劇場でやったのが今回はル・テアトル銀座というわりと大きめのハコに合わせて、キャストも組まれ(逆かな?)、舞台もエンタテインメントとしてきっちりパワーアップしていたと思われる(初演は観ていないので)。

それにしてもこの舞台、いろんなことを試しておりますね。2幕目の始まりに舞台上で本当にもんじゃを焼いて食べたり、今回はなかったけど落語をやったりとか。ま、なんと言っても主演の斉藤由貴が女子高生に戻ってポニーテールになってる、っていうんだからこれはかなり冒険です(笑)。ところが不思議なことにこれがまた違和感ないんですよね。10列目辺りの席だったんですが、彼女の顔の雰囲気がかの“スケバン刑事”で見えてしかたがなかったのと、もう一つ言うと、彼女の到達年齢が26、7歳だったので相当なサバ読みである(笑)。このあたりの違和感は冒頭のセリフで否応なしに、その世界に入らせれてしまうわけですが、本当に巧い演出ですね。でもって、舞台全体は相当面白くて終始笑いっぱなしでやっぱりホロっとさせてくれる、期待通りの舞台でした。舞台最後の夏の夕日の中のシーンはホント、気持ちがやすらいでそのままの気持ちで劇場をあとにできましたね。“斉藤幸子”という最凶の画数にもめげず言った最後の「言い名前だね」という言葉が胸に染みます。

あ、無念なのは新幹線の関係でアフタートークが観られなかったこと、です。
それと明星真由美という女優さん、かなり気になりますね。

ちなみにあらすじは、“もんじゃ焼”屋が軒を連ねる東京の下町・月島が舞台になっているコメディ。というわけでサイトからの抜粋させてもらいました。

『もんじゃ焼屋「さいとう」の次女・幸子は、ちょっとピントがずれてはいるが、元気と美貌がとりえの高校生。店主の洋介は、妻を亡くし男手ひとつで娘たちを育てている。
「さいとう」の隣は、もんじゃ焼屋「富ちゃん」。和夫と健一郎という親子で営んでいる。
近所に住むソープ嬢の美奈子を幸子は“師匠”と慕っている。タロット占いから姓名判断まで、その占いはプロ級である。美奈子によると「斎藤幸子」は画数が悪いらしい。
ゲージツ家肌でアーティストとしての才能に溢れた姉・悦子に、どんな恋愛にも満たされないといった心情を吐露する幸子。そんな幸子の前に、高校の担任で音楽教師、澤渡が現れる。「幸せとは僕といることだ」の一言に魅せられ、駆け落ちを決心する幸子。阻止しようとやって来た教頭の村木をはじめ、近所を巻き込んでの大騒ぎとなるのだが、二人は大阪へ行ってしまう・・・。駆け落ちの末、幸子の人生はどこへ転がってゆくのか!?
そして、月島の人々を襲う事件とは!?
「斎藤幸子」は、東京の下町に場所を借り、昔確かにあったはずの、今からでもきっと取り戻せるはずの、「勝つ」とか「負ける」とかの価値観とは無関係の、可笑しくて、温かくて、切なくて、優しい人間たちの物語です。』
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