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キラー・ヴァージン・ロード


キラー・ヴァージン・ロード

良いも悪いも岸谷五朗らしい映画、とでもいうか、初監督作品なんだけど、舞台を多く手がけてる彼ならではの演出でホント、全編にわたって舞台臭が炸裂している映画でしたね。なのでむしろ、映画よりも舞台の方がそのおもしろさは伝わったのではないだろうかと思えるほど。何はともあれ、舞台らしくよく練られた設定と伏線、主役の上野樹里も木村佳乃もいかんなくそのコメディエンヌぶりに対抗するちょい役の豪華な脇役陣が映画全体をもりあげて作った楽しい映画です。

ところでふとこの映画のテーマは何なのだろう?と思ってしまった。
大きなテーマとしては“人の幸せ”と言うことを描いたんだろうけど、その描き方に少々違和感がなかったわけではない。
ラストの大泣きのシーンでもあまり共感を得なかったのもそんな理由があったからかもしれないんだけどね。

この映画では人の不幸の上に幸せが立っているのか、それとも人が幸せになるために不幸になるのか、そのどちらもこの映画ではを描きつつ人の幸せは何なのかと言うところに着地させるのだけど、結局のところ人というのは出会いがあるからこそ、幸も不幸も手にするのだ、とワシは解釈しておりますが。なんだけど、そうするとラストの上野樹里の表情がなんだったのか、いまいち疑問が残ってしまうのである。

小さな頃から『どん尻ビリ子』と呼ばれ、蔑まされてきた主人公が最後に手にするのはいったいどっちなのか。ま、見た目には幸せなんだろうけど、主人公はいったい何に対して幸せになったのだろうか?でもって、この映画で主人公と関わるほとんどの登場人物が“幸せな結末”を迎えるのだけど、この辺りがいかにも舞台らしいというか(笑)。
出来ることなら、高島礼子と眞木大輔の結末も知りたかったんだけど。

とりあえず、と言ってはなんだけど舞台演劇としては高得点、だけど映画としては何かがひとつ足りない、ってな感じなんだけど決して面白くなかったわけではない。
と言うよりもむしろワシ的にはかなり大笑いだったのだが(笑)。

「人から必要とされる」

ま、これにつきる映画だったのかな。
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| Movie(2009) | 20:46 | コメント(-) | トラックバック(-) | TOP↑

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