PREV| PAGESELECT | NEXT

≫ EDIT

マイレージ、マイライフ


マイレージ、マイライフ
UP IN THE AIR

オープニングがとっても洒落ていて、なかなか期待させる導入部。
これまでもあった空港や飛行機を舞台にした映画ではあまりハズレがないのだけど、この映画もそんな感じで始まります。

解雇通告人のジョージ・クルーニーはある目的のためにマイレージをためている、その目的自体はなんとも説得力に欠ける展開ではあるが、現代社会(特にアメリカ)を反映したとってもタイムリーな映画である。
わりと淡々とした映画なので、特に強烈な盛り上がりがあるわけではない。
ちょっと浮世離れした一人の男の“揺れ”を表現したドリームワークス制作の“いかにもアカデミー賞狙い”の映画でした。
だからといって、それを批判するのではなくてむしろワシとしてはやはり好きな部類の映画であることは違いない。

しかしながら残念なところが所々に散見していて、とても消化不良にならざるを得ない。
例えば主人公の“今に至る”までの課程がほとんど出てこないので性格がよくわからないのである。
わずかながら、過去に触れる部分があるのだけどそれだけでは、あってもなくてもよいシーンだとさえ思ってしまう。
また、妹夫婦がなぜあのような行動(写真を撮る)もイマイチ理解できない。
確かに劇中で妹は答えるのだけど、本当にそうなのだろうか?と言う疑問が残ってしまうのだ。
また、ぐずる妹のフィアンセを諭し結婚までこぎつけた主人公に対して、その姉が言った言葉にも疑問である。
「well come home」
これは、主人公に対して“やっと家族に戻れたね”というニュアンスの意味なんだろうけど、家族がバラバラになった課程がないのでこれもやっぱり意味不明。
なんだか、全体的に“よい言葉”を使いたかっただけの映画かもとさえ思えてしまうのだ。
そして、ラストのスーツケースから手を離すシーン、これも何がなんだかです。

なんですが、おそらく物語としてはここに二人の女性を絡ませたことによって破綻はまぬがれていたのだと思う。
と言うより、最終的にはよい映画だったなと思わせるのが監督であるフェイソン・ライトマンの素晴らしいところなのかもしれない。
だから、観終わったあとも不満は残らず良かったと言えるのかも。
ちなみに主人公の彼女にヴェラ・ファミーガと彼につく新人にアナ・ケンドリックがあてがわれています。
この二人の女性、一見すると正反対に見えるけど実は一人の女の『今と未来』、『今と過去』を演じさせているのだと思います。
そんな女性にかかわることで主人公の人生がやっと変わるのか?
と言ったところで幕を下ろすのだけど、宣伝にあるよう、この映画を観て感動したというのはちょっと違うような気がするのである。

ま、どっちにしてもこの手の映画はやっぱりワシは好きなのである。

スポンサーサイト

| Movie(2010) | 23:50 | コメント(-) | トラックバック(-) | TOP↑

PREV | PAGESELECT | NEXT